本日、校内研修として、富山大学大学院教職実践開発研究科 教授の石津憲一郎 先生をお招きし、「中学生のメンタルヘルスに対する基本的理解 -起立性調節障害の視点から-」と題した講演会を行いました。
中学生の時期に多くみられる「起立性調節障害」は、体の機能の調節をつかさどる「自律神経」の機能がうまく働かない状態で、特に朝起きたときに頭痛やめまい、立ちくらみなど様々な症状が生じるうえに、学校を休んだり長期休業になったりするとある程度元気になります。そのため「甘え」や「怠け」と間違われやすく、周囲の理解が得られにくいという難しさも併せもっています。また、起立性調節障害だけを単発で発症するケースよりも、発達特性や環境とのマッチング等の要因も関連した複合型が圧倒的に多くみられるそうです。
本日の研修会では、石津先生から起立性調節障害のメカニズムや正しく理解して対応していくためのヒントを教えていただきました。同じような症状に見えても一人一人の要因は異なるため、関係する大人がみんなで理解のための方法や支援のための方法を考えていくことが大切だとのことです。
もし、このような症状でお困りの場合は、一度学校へご連絡ください。いっしょに解決に向けて考えていきたいと思います。