凡事徹底

先週末、本校の女子ソフトテニス部が、宇奈月中学校体育館で部活動を行った際の写真です。

一列にきちんと整頓して並べられた履き物は、とてもすがすがしく気持ちのよい景色です。誰かが注意や指導したわけでもなく、自分たちの心がけとして自然にできていることに感動しました。履き物のつま先が同じ方向を向いているように、部員の気持ちも同じ目標に向かって一致団結しているのでしょう。

青雲館前の廊下には、このような言葉が掲げられています。履き物をそろえるだけのことですが、小さなことを徹底してやり抜くことで、みんなの気持ちもそろって大きな事が成し遂げられるという意味です。実際に、履き物をそろえることからスタートして日本一になった中学生のチームが、陸上競技やバレーボール、剣道などであると聞いたことがあります。

実は、最近の脳科学の研究では、このような履き物をそろえるなどの小さなことを繰り返し行うことが、脳の側坐核という部分を刺激してやる気を起こさせる脳内物質であるドーパミンを分泌させるということが分かってきたそうです。

つまり、「やる気スイッチ」は実在するのです。そして、そのスイッチを「ON」にするためには、あれこれ考えているだけではなく、小さなことからでもまず行動してみることがよいと言われます。

人間は「やる気になってからやる」よりも「やっているうちにやる気が出てくる」ことが多いようです。部活動だけではなく勉強でも何でも、目標を決めて小さなことからコツコツと始めてみましょう。